雨雲連れのおぼえ書き

忘れっぽい人の記録帳

五月の読みもの

2025年5月中に読み散らかしたテキストの備忘録です(覚えている分だけ)。

砂丘律 千種創一 ちくま文庫

何度も読み返した本ですが、出張に持って行ってまた読んだので。短歌集です。第二集「千夜曳獏」よりも若い感じ。「或る秘書官の忠誠」「keep right」「おみずいりますよね」に収められた歌が刺さる感じで忘れられないです。一番記憶に残る歌は「正義とは胸に咲かせる金盞花いかなる出撃のときだって」で、次が「民衆は感謝をしない 擦り切れた地図はテープの光がつなぐ」「はやいもので十日経つのに石段のざくろの皮の赤が消えない」かな。

こわいもの知らずの病理学講義 仲野徹 晶文社

梨木香歩の「家守綺譚」を友人におすすめしたらおすすめ返ししていただいた本です。中身は医療解説本なのですが語り口がとにかく柔らかくて面白くて、まるで落語を聞いているようです。あー面白かった!この先生の他の本も読んでみたい!