2025年3月中に読み散らかしたテキストの備忘録です(覚えている分だけ)。
アグレッサーズ 戦闘妖精・雪風 神林長平 ハヤカワ文庫
雪風シリーズ、四巻。「人工知能に兵器扱いされる<天然知能>」でうっかり笑ってしまいました。最終章は色鮮やかで笑い声(?)に満ちていて、これがあのモノクロで抑えた印象の「戦闘妖精・雪風<改>」の続きかと思うとちょっと感慨深いですね。新キャラ、田村伊歩はなかなかにチートキャラで美味しいポジションだなと思います。桂城少尉とのかけあいが学園ものコメディぽくて好きです。この本を高校生の頃に読んでいたら、確実に兎角のアップリケを鞄に付けていた自信があります。
永久帰還装置 神林長平 ハヤカワ文庫
永久追跡刑事による世界改変犯罪者抹殺の物語。主人公は「ライトジーンの遺産」を思わせるし、人工知能によるヒトの感覚器官化は雪風を連想しますね…と思いつつ読み始めましたが、半分過ぎたあたりで全く別の方向に進み、最後はちょっとほろ苦めの恋愛小説に着地しました。すごい、これ、面白い。小説もだし、メタ的にも面白い。キャラの立ち方もバランスがいいなと思います。あと、蓮角とケイ・ミンは、よく考えたら24時間も行動を共にしていないのでは...?
家守綺譚 梨木香歩 新潮文庫
亡き友人の実家を守りながら、人や人ならざるものたちと交流する物語。梨木香歩の文章は、夏の終わりの夕方のほのかな死の気配や、秋の初めの晴れた空の心なしか涼しい空気を彷彿とさせます。この本も同じで、行間からたちのぼる不思議な気配にやられた…人も人ならざるものも、同列に淡々と描かれている辺りも好きです。なんとなく波津彬子の雨柳堂夢咄のシリーズも連想されるな。図書館で借りましたが、好きすぎて手元に置いておきたかったので買いました。うふふ。